「好きな人に好きな人がいたんです~♪」の軽快な歌ではじまるJR東日本のCM。無表情で少しやけ気味に緑色のボンボンを手にコミカル踊る石橋静河さんのダンスが可愛くて、とても気になりました。
驚いたのはNHKの連続ドラマ「半分、青い」で主人公の幼馴染み・律(佐藤健)の奥さん役をしていた女優さんだったこと。イメージが全然違ったのです。もともとはダンサーで4年の留学経験もあるとか。またお姉さんも芸能界に身を置く歌手だとか。ユニクロのCMで石橋静河さんと共演もしていたのです。
うーん、知らないことだらけだったのは私だけ?注目の女優、石橋静河さんやお姉さんのことを調べてみました。
石橋?…繋がりました!原田さんの次女
石橋?…繋がりました!石橋静河さんは俳優の石橋凌と原田美枝子さんの次女なんです。いまから9年まえの1995年9月に舞台「銀河鉄道の夜2015」で女優デビューしています。
石橋静河さんが参加した舞台はROGOという劇団の作品で歌や踊りを交えた幻想的な舞台だったようです。動画は2014年のものなので多少演出が異なるでしょうが、どんな舞台かはわかると思います。
踊りが多く取り入れられていますね。なるほど石橋静河さんはもともとダンサーということが頷けます。
アメリカとカナダへ4年間の留学…CMのダンスはアメリカ仕込み?
石橋静河さんはコンテンポラリーダンサーとして芸能界デビューしていますが、15歳のときからアメリカとカナダにクラシックバレエの学校に留学しています。
なんでもバレエは4歳のときから習い始め、中学卒業とともにアメリカ・ボストンのBoston Ballet Schoolで2年間学び、その後カナダ・カルガリーのSchool of Alberta Balletに2年間留学しています。
そして4年後の19歳で日本に帰国したのですが、就いた仕事はコンテンポラリーダンサー。え?って思うかも知れませんが、クラシックバレエで食べて行くって、芸術のために身を捧げるような世界ですし、バレエ団に迎えられるのもごく数名の厳しい世界ですから…。
バレエ留学中に演劇の面白さに衝撃を受けたりと。彼女自身いろいろな経験や刺激を受けたんだと思います。いままでのバレエで鍛えた身体能力を活かせるのはやはりダンスだったのでしょう。
最近では女優としての活動が目立っていますが、女優デビューしてからの2017年にも、ラッパーの環ROYさんの「フルコトブミ」という楽曲のMVでダンスを披露しています。
バレエは決められた振り付けをいかに美しく表現するかですが、コンテポラリーダンスは決まった型はないので、振り付けはダンサーの感性次第。4歳からバレエをしているので安定感のある、しなやかな踊りを披露していますね!また表現が豊かと定評だとか。
やっぱこのCMのダンスが好き!
やっぱりこのCM好きです。JR東日本の「行くぜ、東北!」の冬のごほうびバージョン!石橋静河さんのコミカルなダンスがカワイイ!…「都会で働く女性が失恋の気晴らしに東北旅行へ」という設定だそうです。
2019年の冬キャンペーンのCMなのですが、公式サイトで動画非公開になってしまい、画像だけちっと拝借させていただきました。
歌っているのはSAKANAMONというバンドのボーカル藤森元生(ふじもりげんき)さん。「 好きな人に好きな人がいたんです~ お~神さま。こんな私にご褒美ちょうだい 」と歌が流れ…神様がご褒美に東北の旅を…という流れ。
SAKANAMON(サカナモン、肴者)の由来は「聴く人の生活の”肴”になるような音楽を作りたい」という願いからだそうです。「行くぜ、東北!」はCMランキングで1位になってるんです。藤森元生さんもツイートで喜んでます。
大人気だー!!!RT @jfifdecoder: 人気CMランキング 2019/12/4 E.T.の日🏆
— 藤森元生 (@finemanart) December 4, 2019
1位 石橋静河 行くぜ東北 5日連続1位
2位 菅田将暉,中村倫也 スーパードライ 30秒版
3位 嵐松本潤 ジュレームhttps://t.co/gRye8HNgY5#人気CMランキング pic.twitter.com/HWCaOY59BO
姉はミュージシャン、ユニクロCMで共演してた
静河さんには2歳上の姉さんがいます。シンガーソングライターの優河(ゆうが)さんです。2011年から活動をしています。石橋家はみんな芸能一家なんですね。優河のプロフィールはこちら
姉妹そろって名前に「河」がつきますが、何か特別な意味があるお気に入りの名前なんでしょうね。優河さんのしっとりと透き通るような歌声が素敵です♪
2017年のことですが、ユニクロのCMで姉妹は共演しています。ロケ地はスウェーデンのストックホルム。「 しーし(妹)と同じ家に生まれてこころからよかった。」とコメントしています。姉妹で仲良しなのがわかりますよね。
ブルーリボン 史上初の親子受賞で注目され…
石橋静河さんが注目を集めるようになったのは2017年に公開された「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン新人賞、キネマ旬報ベスト・テン最優秀新人女優賞をはじめ10もの新人賞・映画賞を総なめにしたことから。
特にブルーリボン新人賞は母である原田美枝子さんも受賞しており、史上初の親子受賞を果たしています。映画は最果タヒ(さいはてタヒ)の同名の詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を題材にラブストーリー化した映画です。
東京で生きづらさを抱えた若者の出会いを描いたラブストーリーで、こんな感じの映画です。
NHKの連ドラ「半分、青い」でもそうなんですが、陰りのあるというか笑わないイメージの役が多いみたいですが(実際には笑うシーンはありますw)ぜひともJR東日本のCM「行くぜ、東北」のおチャメな感じの役を演じてもらいたいです。こんな素敵な笑顔をもっているんですから!
主演女優賞にも輝き…演技派女優に
2019年には映画「きみの鳥はうたえる」で2019年に日本映画批評家大賞の主演女優賞を授かっています。こちらも青春群像的な純文学が原作なのですが…魅力的な静河さんの演技が光ります。
役に関して「この人をどうやったら傍から見て嫌な女ではなく、魅力的な女性として演じられるのだろうか」と悩んだそうです。受賞の評価は「思いがけぬ展開が待っており、それを受け止める表情が素晴らしかった」として表彰されています。
受賞式での模様が彼女のインスタに投稿されていました。コメントで英語でもその喜びを綴っています。4年間の海外留学経験で英語は得意なんですね。将来は海外へも挑戦できそうですね。
手のかかる気難し屋だった…両親に感謝
日本映画批評家大賞の主演女優賞式での挨拶で、最後に静河さんは以下のように話していました。
私はすごく子どものころ気難しくて。とても手のかかる子どもだったんですけれども、そんな私をこんな風に、映画を作る喜びだったり、人と接しながらいろんな喜びを分かち合いながら、なんとか仕事ができるようになるまで育ててくれた両親に感謝したいと思います。
第28回日本映画批評家大賞 石橋静河スピーチより
原田美枝子さん・石橋凌さんのご両親からいっぱいの愛情で大切に育てられたことが伺えます。もう10年以上も前のテレビのバラエティー番組で石橋凌さんが目を細め「娘が可愛くて…」といつもの眼光鋭い表情を崩していたのを憶えています。
あら~石橋凌ってこんな優しい表情をするんだ…と意外な一面をのぞかせていました。お家ではきっと優しいパパなんですよね。
まとめ
演技派女優として注目の石橋静河さんは、
- 俳優の石橋凌と原田美枝子さんの次女。
- 4歳からクラシックバレエを習い始めた。
- 中学を卒業とともに4年間アメリカ、カナダで4年間バレエ留学。
- 帰国後、コンテンポラリー・ダンサーとして活動を始める。
- その後、女優としてもデビュー。
- 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン賞、キネマ旬報などで新人賞を総なめにする。
- 姉はシンガーソングライターの「優河(ゆうが)」ユニクロのCMで2017年共演している。
- 2019年映画「きみの鳥はうたえる」で日本映画批評家大賞の主演女優賞に輝く。
女優をはじめてまだ日が浅いというのに、数々の賞を受賞しその演技が認められた石橋静河さん。やはり演ずることの才能は遺伝子に組み込まれているのかも。
これからの活躍が楽しみで、目が離せまん!最後までご覧いただき有難うございます。
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